Ferry Corstenと言えば、オランダを代表するDJで、2000年前後のトランスブームの火付け役の一人であり、これまでも様々な音楽関係の賞を受けてきましたが、今回新たに社会に貢献した人物に対して贈られるオランダ王国のオラニエ・ナッサウ勲章(Officer)を受賞が発表されました。
ちなみに同じオランダ人DJでは、2004年にTiesto、2011年にはArmin van BuurenもOfficerの叙勲を受けています。
Tiestoがやたら早かったのは、クラブミュージック界でもっとも有名なDJ人気投票であるDJ Mag Top 100で2002年、2003年と2年連続で1位を獲得した事と、2004年8月のアテネオリンピックの開幕式でDJを勤める事が決まった事も影響したかも?(オリンピック開催前の2004年5月に叙勲を受けています、ちなみにDJ Mag Top 100は2004年も1位だったため3年連続に)
Armin van Buurenが2011年に受賞したのも、同じく DJ Mag Top 100で2007年~2010年にかけて4年連続で1位を獲得した事や、2003年に共同設立したArmada Musicの成功なども大きかったでしょうね。
Ferry Corstenは彼ら二人と比べてこういう派手な部分はなかったですが、トランス、そしてクラブミュージックシーンに長年大きな貢献をしてきた事は紛れもない事実ですし、こうやって音楽界以外の所からも功績として評価されたのはファンとしても非常に嬉しいです。
オラニエ・ナッサウ勲章については英語版ウィキペディアの記事で詳しく書かれているのと、受勲者一覧(英語版ウィキペディア)でこれまでの受賞者一覧が掲載されていますので興味があればご覧ください。
勲章のランクはGrand Crossが一番上で、次いでGrand Officerになります。
この二つは主に各国の貴族、大物政治家、高級将官(現代より第二次世界大戦でオランダ解放に尽力した連合国の軍人が多め)などが受賞している賞で、日本人でも現総理大臣の岸田文雄氏が外務大臣時代に、元総理大臣の安倍晋三氏も総理大臣時代にそれぞれGrand Crossを、政治家以外では国連難民高等弁務官などを勤め、2019年に亡くなった緒方貞子氏がGrand Officerを受賞していますね。
その次がCommandersでこちらも政治家と軍人が多め、学者や実業家として成功した人などもちらほら。
そしてFerry Corstenも受賞したOfficer、最後にKnightsになります。
この二つはスポーツ選手や俳優、歌手など受賞者の範囲がより幅広い印象を受けました。
情報、イメージ等の出典:Alexeinikolayevichromanov氏 CC BY-SA 4.0
https://en.wikipedia.org/wiki/Order_of_Orange-Nassau
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